土気のクリニック

初めての方へ｜心療内科と精神科の違い

心療内科と精神科は診療領域が重なる部分も多く、明確な線引きは難しいものの、以下のような違いがあります。

心療内科は心理的ストレスによる身体症状

胃痛、頭痛、動悸、過敏性腸症候群、自律神経失調症など

精神科は精神疾患全般

うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、適応障害など。

実際には多くのクリニックが両方の診療科を標榜しており、初診時に医師が症状を丁寧に聞き取り、適切な診療方針を提案します。「どちらを受診すべきか分からない」という場合でも、まずは気軽に相談できる環境が整っているクリニックを選ぶことが大切です。

初診から受診までの流れ

心療内科や精神科の受診が初めての方でも、以下のステップに沿って進めることで、スムーズに診察を受けることができます。

STEP1：Webまたは電話で予約、多くのクリニックは予約制を採用しています。公式サイトや電話で初診予約を行いましょう。 STEP2：問診票を記入、症状ヒアリング、来院時または事前にWeb上で問診票を記入します。いつから・どのような症状があるかを整理しておくとスムーズです。 STEP3：医師・心理士による初診(30〜60分)。医師が丁寧に症状を聞き取り、必要に応じて心理検査やカウンセリングを実施します。 STEP4：治療方針を決定・処方／カウンセリング開始<br>症状に応じて薬物療法やカウンセリング、生活指導などの治療方針が提案されま

初診時には保険証、お薬手帳(服薬中の薬がある場合)、紹介状(ある場合)を持参しましょう。症状のメモを準備しておくと、医師に的確に伝えることができます。多くのクリニックでは初診に30〜60分程度の時間を確保しており、焦らずに話せる環境が整っています。

心療内科を選ぶ5つのポイント

初めて心療内科や精神科を受診する際には、以下のポイントを参考にクリニックを選ぶと安心です。

1. アクセスの良さと通院しやすさ

継続的な通院が必要になる場合も多いため、駅から近い、職場や自宅から通いやすい立地を選ぶことが重要です。

2. 診療時間と予約制度

平日夜間や土日診療に対応しているか、予約制で待ち時間が少ないかを確認しましょう。オンライン診療対応のクリニックも増えています。

3. 医師との相性

口コミや評判を参考にしつつ、初診時に「話を聞いてもらえる」と感じられるかが大切です。女性医師を希望する場合は事前に確認しましょう。

4. 治療方針の明確さ

薬物療法だけでなく、カウンセリングや認知行動療法など、複数の選択肢を提案してくれるクリニックが望ましいです。

5. プライバシーへの配慮

完全個室制や予約制など、プライバシーに配慮した環境が整っているかも重要なポイントです。

精神科や心療内科の受診に際してよくある質問(FAQ)

Q1. 初めての受診で何を話せばいいか分かりません

A. 症状がいつから始まったか、どのような時に辛く感じるか、生活や仕事にどう影響しているかを伝えましょう。メモを持参すると話しやすくなります。医師が質問しながら丁寧に聞き取るため、完璧に準備する必要はありません。

Q2. 心療内科と精神科、どちらを受診すべきですか?

A. 多くのクリニックが両方の診療科を標榜しているため、どちらでも構いません。身体症状(胃痛、頭痛など)が強い場合は心療内科、気分の落ち込みや不安が中心の場合は精神科が適していますが、初診時に医師が適切に判断します。

Q3. 薬は必ず処方されますか?

A. 必ずしも薬が処方されるわけではありません。症状の程度や患者の希望に応じて、カウンセリングや生活指導のみで経過を見る場合もあります。薬物療法が必要な場合でも、効果と副作用について説明を受けた上で開始されます。

Q4. 家族に知られずに受診できますか?

A. 成人であれば本人の同意なく家族に情報が伝わることはありません。完全個室制や予約制のクリニックを選ぶことで、プライバシーに配慮された受診が可能です。

Q5. 診断書はすぐに発行してもらえますか?

A. 多くのクリニックで即日発行に対応していますが、初診時には症状の経過を十分に把握してからの発行となる場合もあります。急ぎの場合は受診時にその旨を伝えましょう。

Q6. オンライン診療は初診から利用できますか?

A. クリニックによって異なりますが、多くは初診は対面診療が必要で、再診以降にオンライン診療が可能となります。一部のクリニックでは初診からオンライン対応している場合もあるため、事前に確認しましょう。

Q7. カウンセリングだけを受けたいのですが可能ですか?

A. カウンセリング専門の臨床心理士が在籍しているクリニックでは、医師の診察とは別に心理カウンセリングのみを受けることも可能です。ただし、初回は医師の診察を経てからカウンセリングに進む流れが一般的です。自由診療となる場合は保険適用外のため、費用が全額自己負担となります。

Q8. 仕事や学校を休む必要がありますか?

A. 症状の程度によります。軽度の場合は通院しながら仕事や学校を続けることが可能です。医師が休養が必要と判断した場合には診断書を発行し、休職や休学の手続きをサポートします。無理をせず、医師と相談しながら決めましょう。

Q9. どのくらいの期間通院が必要ですか?

A. 症状や治療方針によって異なりますが、数週間から数ヶ月、場合によっては年単位での通院が必要になることもあります。症状が改善した後も再発予防のために一定期間通院を続けることが推奨される場合があります。

Q10. 他の病院で処方された薬を飲んでいますが、受診できますか?

A. 可能です。お薬手帳や薬の情報を持参し、現在服用している薬を医師に伝えましょう。薬の相互作用を考慮した上で、適切な治療方針が提案されます。

※本記事は医療広告ガイドラインに準拠し、効果を保証するものではありません。 症状や治療方針については、必ず医師にご相談ください。記載されている情報は2025年10月時点のものであり、診療時間や対応内容は変更される場合があります。 受診前に各クリニックの公式サイトまたは電話で最新情報をご確認ください。